2021年09月26日

デッサンによる制作準備

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クラシックな静物画を描いている生徒さん。


本制作の前に、まずは別紙のデッサンで構図や配置バランスを決めて行きます。


この段階で、主役になるモチーフや余白の割合なども決めていけるのが理想ですひらめき


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デッサンである程度制作の手応えを得られたら、色を使った本番の描き始めですアート


こちらは下書きを最小限に抑えて、それぞれのモチーフの位置が分かる程度で十分。


後から絵の具をのせていくときに濁ったり邪魔にならないよう、余分な線は事前に消しゴムで整理してから絵の具に入りましょう晴れ







一度デッサンを挟むのは、見方によっては二度手間でもありますが、モチーフへの理解を深めつつ構図を確定するという意味でとても重要なステップになります。


世の中には、油絵を一点描く準備の為に水彩や油絵で何度もドローイングする方もおります。


そこまではしないまでも、しっかりと下準備をしてから描き始める事は完成度を高める一つの方法ですので、時間をかけられる時にはぜひ試してみてくださいね目目ぴかぴか(新しい)




posted by 月島アートスクール at 11:28 | Comment(0) | 日記
2021年09月19日

ボタニカルアート・その後

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生徒さんのボタニカルアートが完成しましたかわいいかわいい


主役の花はもちろんですが、葉や茎の豊かな緑色が美しく表現されているのが良いですね。


また、色だけでなく明暗でも強弱を付けて、画面全体にリズム感を持たせているため、シンプルなモチーフだけでも退屈しない作品になっています目


なかなか描き込んでいますが、それでも最後まで花の白さが損なわれていないのも大切なポイントです。


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こちらは途中経過のパイナップルさん。


普段、スーパーなどで見かけてもそれほど気にせず見慣れたフルーツのパイナップルさんではありますが、、


こうして絵に描いてみると、なんじゃこりゃというような不思議な造形をしていますねモバQモバQ


ものを描く時はよく観察することがとても大切ですので、自分が人類で初めてパイナップルさんを発見したというような気持ちになって、隅々までよ〜く見てみましょう。


早く完成させて食べよう!というモチベーションで描いてもいい……のかもしれませんね猫


posted by 月島アートスクール at 11:32 | Comment(0) | 日記
2021年09月12日

様々な風景画

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前回に続いて風景画の生徒さんをご紹介しますリゾート


和の趣深い、明るく輝く石垣の風景と、、


それを映し出す水面の深いコントラストが丁寧に描かれています。


ほぼ画面の中央で巨像と実像が二分する大胆な構図ですが、角度がついていることで自然なスナップのような印象になっていまするんるん


画面右下に十分な暗さがあることも画面を引き締めるのに役立っています。情報量の多い作品ですが全体の明暗バランスがよく保たれていますひらめき


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こちらは油彩のお作品アート


描き始めから比較的鮮やかな色も使いつつ、緑系と茶系の色みに絞ることで色彩的な破綻の無い画面になっています。


日本の油絵文化は「印象派」の時代に広まった影響からか、とにかく色数を使って複雑な色彩にするものだと考える方もいるかもしれませんが


実際にはそれは印象派特有の画法であって、長い美術史の中ではもっと様々な使われ方をしてきた画材です。


自分に合った画法を探してみるもよし、独自の画法を探ってみるもよし。


風景画の中でも、色彩や筆遣いなどを通してそういったオリジナルの世界観を表現してみまようひらめき
posted by 月島アートスクール at 11:14 | Comment(0) | 日記
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